桜美林学園
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石田 高生
大学リベラルアーツ学群教員
桜美林学園が、サンピア多摩を約25億円で落札したというニュースが突然出されました。まだ使用目的もはっきりしていません。淵野辺に新たに建設されているPFC2もその用途については公式の説明はありません。また、桜美林大学が文科省の「グローバル30」プログラムへ名乗りを上げることが検討されていると報告されました。これが実現すると2600名の留学生を受入れることになります。学園の現状を振り返ることなく、ただ拡張的な運営を取ることに不安を覚えます。さらに学園の意思決定や運営に対する監査やチェック機能はどうなっているのか疑問を持ちます。
昨年末からの不況は、わが国の雇用に厳しい影響を与えています。学園において学生の学費延納の増加、就職内定率の大幅な低下は深刻な問題です。取り巻く状況が厳しいだけに教育に対する期待も強まっていると思われるのですが、聞こえてくるのは教員・職員、学生・生徒から学園運営に対する疑問・不満です。任期付教員の採用によって教員間に待遇上の格差を作りだしました。学生数はこの10年間に著しく増加し、業務も拡大しています。職員の雇用形態は多様化され、各職場の業務も複雑化しています。教員・学生に対する対応も増加して多忙化しています。学園の教育は、教職員の頑張りと学生への負担増加によって維持されているという状況にあります。学園の運営組織に対する不安が募るばかりです。真摯に学園を構成する人たちの意見を受け止める姿勢と制度作り、そして待ったなしの対応が必要ではないでしょうか。
一昨年の任期付教員採用の制度をめぐる団交のときに、総務部長は、「今、教員採用は買い手市場です。」「優秀な方はいくらでも採用できます。」と述べておりました。私は、企業や公務員の中間管理職的な発言に驚きを持ちました。こうした姿勢・発想では、教職員や学生・生徒の生の声をほとんど把握できていないのではないか。現場の声や情報に目をつぶって、いざというときの事故、災害、事件に対応できるのだろうか。学園の危機管理体制に不安を覚えてしまいます。さらに学園の運営、教育と研究の組織的な充実を図っていけるのだろうか疑問に思います。民間企業の経営者的な発想に対して、私たちの働き続ける権利、学び続ける権利から桜美林学園における教育と研究のあり方を構築していくことが問われていると思います。今後組合へのご協力よろしくお願い致します。
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